【CORSエラー】JavaScriptにおける対策

はじめに
Webアプリケーションを開発する上で、JavaScriptで外部のAPIやサーバーと通信する機会は多々あります。しかし、その際に「CORSエラー」と呼ばれるエラーに直面することがあります。この記事では、CORS(Cross-Origin Resource Sharing)の基本概念、なぜCORSエラーが発生するのか、そしてその対策方法について、初心者にも分かりやすい言葉で徹底解説していきます。セキュリティの観点やブラウザの仕組みについても触れながら、実際のコード例を交えつつ、実践的な知識を身につけることができる内容となっています。
1. CORSとは何か?
まずは基本からおさらいしましょう。CORS(クロスオリジンリソースシェアリング)は、異なるオリジン間でリソース(データやファイルなど)を共有するための仕組みです。
1.1. オリジンとは?
Web上では「オリジン」という概念があり、これは「プロトコル(http/https)+ドメイン+ポート番号」の組み合わせで定義されます。例えば、以下のURLの場合:
- https://www.example.com:443
これは、プロトコルがHTTPS、ドメインが「www.example.com」、ポート番号が443で構成されるため、これがひとつのオリジンとみなされます。
1.2. 同一オリジンポリシー(SOP)の役割
ブラウザはセキュリティ上の理由から、**同一オリジンポリシー(Same-Origin Policy: SOP)**というルールを実装しています。これにより、あるオリジン上のWebページが別のオリジンのリソースに直接アクセスすることを原則として禁止しています。
- 例:
https://www.example.com のページが https://api.example.com のデータに直接アクセスする場合、オリジンが異なるため、SOPによりブロックされる可能性があります。
1.3. CORSの登場背景
CORSは、同一オリジンポリシーの制約を緩和し、必要に応じて外部リソースとの通信を可能にするために導入されました。つまり、信頼できる相手先に対しては、サーバー側で許可を出すことで、安全にデータ共有ができるようになります。
2. なぜブラウザはCORSエラーを発生させるのか?
ブラウザがCORSエラーを発生させる理由は、ユーザーのセキュリティを守るための仕組みが働いているからです。
2.1. セキュリティリスクの回避
異なるオリジン間の無制限なデータのやり取りは、クロスサイトスクリプティング(XSS)やセッションハイジャックといった攻撃に悪用される可能性があります。
- 悪意のあるサイト:
悪意を持った第三者が、ユーザーのセッション情報や機密情報を不正に取得するリスクを防ぐために、ブラウザは外部からのリクエストを制限しています。
2.2. エラーメッセージの例
実際に発生するエラーは、以下のような形でコンソールに表示されることが一般的です。
Access to fetch at 'https://api.example.com/data' from origin 'https://www.example.com' has been blocked by CORS policy: No 'Access-Control-Allow-Origin' header is present on the requested resource.このエラーメッセージは、サーバーから「Access-Control-Allow-Origin」ヘッダーが返されなかったため、ブラウザがリクエストをブロックしたことを示しています。
3. CORSの仕組みと動作の流れ
CORSの動作は、リクエストが送信されるときに、サーバーが特定のHTTPヘッダーを用いて、リクエスト元のオリジンに対してアクセスを許可するかどうかを判断するというものです。
3.1. 単純リクエストと複雑リクエスト
CORSのリクエストは、大きく分けて以下の2種類に分類されます。
- 単純リクエスト (Simple Request):
GET、HEAD、POST(特定のContent-Typeの場合)のリクエストは、追加のセキュリティチェックなしで実行される場合があります。 - 複雑リクエスト (Preflight Request):
PUT、DELETEなど、またはカスタムヘッダーを含むリクエストの場合、事前に「プリフライトリクエスト」と呼ばれるOPTIONSメソッドによる確認が行われます。
3.2. プリフライトリクエストの役割
複雑リクエストの場合、ブラウザはまずOPTIONSメソッドを使ってサーバーに問い合わせを行い、リクエストが安全に送信できるかどうかを確認します。
- プリフライトリクエストの流れ:
- ブラウザがOPTIONSリクエストを送信する。
- サーバーは「Access-Control-Allow-Methods」や「Access-Control-Allow-Headers」などのヘッダーを返し、許可するメソッドやヘッダーを示す。
- ブラウザがその内容を確認し、問題なければ本来のリクエストを送信する。
3.3. サーバーから返されるCORSヘッダー
CORSの動作には、サーバー側で設定されるHTTPヘッダーが大きな役割を果たします。主なヘッダーは以下の通りです。
- Access-Control-Allow-Origin:
どのオリジンからのリクエストを許可するかを指定します。 - Access-Control-Allow-Methods:
許可するHTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を指定します。 - Access-Control-Allow-Headers:
クライアントから送信されるカスタムヘッダーを指定します。 - Access-Control-Allow-Credentials:
クッキーなどの資格情報を含むリクエストを許可するかを示します。 - Access-Control-Max-Age:
プリフライトリクエストの結果をキャッシュする時間を指定します。
4. JavaScriptでCORSエラーに遭遇するケース
JavaScriptを使用して外部APIと通信する際に、よくあるCORSエラーのケースをいくつか紹介します。
4.1. fetch関数でのエラー
たとえば、以下のようなコードでfetch関数を利用してAPIにアクセスしようとした場合、サーバー側でCORSの設定がされていなければエラーが発生します。
fetch('https://api.example.com/data')
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data))
.catch(error => console.error('Error:', error));上記コードでは、https://www.example.comからhttps://api.example.comへアクセスしようとしており、サーバー側で「Access-Control-Allow-Origin」ヘッダーが適切に設定されていない場合、ブラウザはエラーを出して処理を中断します。
4.2. XMLHttpRequestの場合
また、古い手法であるXMLHttpRequestを利用する場合も同様です。
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('GET', 'https://api.example.com/data');
xhr.onload = function() {
if (xhr.status === 200) {
console.log(xhr.responseText);
} else {
console.error('Request failed. Returned status of ' + xhr.status);
}
};
xhr.send();この場合も、サーバーからのレスポンスにCORS関連のヘッダーが無いと、ブラウザはセキュリティ上の理由からリクエストを拒否します。
5. CORSエラーの原因を具体的に解説
CORSエラーが発生する原因は、主にサーバー側の設定不足や不正な設定に起因します。ここでは、具体的な原因について詳しく解説します。
5.1. サーバー側の設定ミス
サーバー側で正しいCORSヘッダーが返されない場合、たとえば以下のようなケースが考えられます。
- Access-Control-Allow-Originが設定されていない:
サーバーがリクエストに対してこのヘッダーを返さなければ、どのオリジンからのアクセスもブロックされます。 - 特定のオリジンのみ許可している:
許可されているオリジンが厳しく制限されている場合、アクセス元のオリジンがそのリストに含まれていなければエラーとなります。
5.2. プリフライトリクエストへの不適切な対応
複雑リクエストの場合、サーバーがOPTIONSリクエストに対して正しく応答しないと、ブラウザは本来のリクエストを実行せず、エラーとなります。
- OPTIONSリクエストのレスポンスが不十分:
プリフライトリクエストに対して「Access-Control-Allow-Methods」や「Access-Control-Allow-Headers」が返されなければ、ブラウザはリクエストをブロックします。
5.3. 認証情報の取り扱い
クッキーやHTTP認証情報を含むリクエストの場合、サーバー側で「Access-Control-Allow-Credentials: true」を設定し、かつ「Access-Control-Allow-Origin」にワイルドカード(*)は使えません。
- 認証情報とワイルドカードの不整合:
もし認証情報を利用する場合、明示的なオリジンを指定する必要があります。
5.4. クライアント側の誤ったリクエスト
クライアント側でリクエストヘッダーを不適切に追加した場合、意図しない複雑リクエストが発生することがあります。たとえば、カスタムヘッダーを不用意に追加すると、プリフライトリクエストが発生し、それに対してサーバー側が正しく対応しないとエラーが発生します。
6. CORSエラー対策:サーバー側の設定方法
CORSエラーの根本的な解決策は、サーバー側で適切なCORSヘッダーを設定することです。ここでは、主要なWebサーバーやバックエンド技術ごとに設定方法を紹介します。
6.1. Node.js(Express)の場合
Node.jsのExpressフレームワークを使用している場合、以下のようにミドルウェアを使ってCORS設定を行うことができます。
const express = require('express');
const cors = require('cors');
const app = express();
app.use(cors({
origin: 'https://www.example.com', // 許可するオリジンを指定
methods: ['GET', 'POST', 'PUT', 'DELETE'],
allowedHeaders: ['Content-Type', 'Authorization'],
credentials: true, // クッキーの送受信を許可する場合はtrue
optionsSuccessStatus: 200 // 古いブラウザ対応
}));
app.get('/data', (req, res) => {
res.json({ message: 'Hello, CORS!' });
});
app.listen(3000, () => {
console.log('Server is running on port 3000');
});上記の例では、corsパッケージを利用して、特定のオリジンからのアクセスを許可しています。これにより、https://www.example.comからのリクエストは正常に処理されます。
6.2. Apacheの場合
Apacheの場合、.htaccessやサーバー設定ファイルで以下のように記述します。
<IfModule mod_headers.c>
Header set Access-Control-Allow-Origin "https://www.example.com"
Header set Access-Control-Allow-Methods "GET, POST, PUT, DELETE, OPTIONS"
Header set Access-Control-Allow-Headers "Content-Type, Authorization"
Header set Access-Control-Allow-Credentials "true"
</IfModule>これにより、Apacheサーバーは指定されたオリジンからのリクエストに対して正しいCORSヘッダーを返すようになります。
6.3. Nginxの場合
Nginxでは、サーバーブロック(server block)内に以下の設定を追加します。
location / {
if ($request_method = 'OPTIONS') {
add_header 'Access-Control-Allow-Origin' 'https://www.example.com';
add_header 'Access-Control-Allow-Methods' 'GET, POST, OPTIONS, PUT, DELETE';
add_header 'Access-Control-Allow-Headers' 'Content-Type, Authorization';
add_header 'Access-Control-Allow-Credentials' 'true';
add_header 'Content-Length' 0;
add_header 'Content-Type' 'text/plain; charset=utf-8';
return 204;
}
add_header 'Access-Control-Allow-Origin' 'https://www.example.com';
add_header 'Access-Control-Allow-Credentials' 'true';
# その他の設定…
}この設定により、NginxサーバーもOPTIONSリクエストに対して正しく応答し、CORSエラーを回避します。
7. CORSエラー対策:クライアント側の回避策
基本的に、CORSエラーはサーバー側の設定によって解決するのが原則ですが、開発時や一時的な回避策として、クライアント側でできる工夫もいくつか存在します。
7.1. プロキシサーバの利用
開発環境では、CORSエラーを回避するためにプロキシサーバを利用する方法があります。たとえば、ローカルにプロキシサーバを立て、APIリクエストをそのプロキシ経由で送信することで、ブラウザ上でのオリジンを統一させることができます。
- 例:
Node.jsのhttp-proxy-middlewareを利用して、ReactやVue.jsなどのフロントエンドフレームワークでプロキシ設定を行う。
7.2. ブラウザのCORS設定を一時的に無効化
開発中のみ、一部のブラウザではCORSを無効化するオプションが存在します。
- 注意点:
この方法はあくまで開発環境での一時的な回避策であり、本番環境で使用してはセキュリティ上大変危険です。- Chromeの場合:
コマンドラインオプションに --disable-web-security を指定して起動する。ただし、これにより全てのセキュリティチェックが無効化されるため、使用する際は十分注意してください。
- Chromeの場合:
7.3. JSONPの活用
古い技術ですが、CORSが利用できない環境ではJSONP(JSON with Padding)を利用する方法もあります。
- 仕組み:
JSONPは、スクリプトタグを利用してクロスオリジンのデータを取得する方法で、サーバーがJavaScript形式でレスポンスを返す必要があります。 - 制限:
GETリクエストのみ対応可能なため、POSTやPUTなどには使えません。また、セキュリティ面での考慮も必要です。
8. 実際のコード例で学ぶCORS対策
ここでは、具体的なコード例を通じて、CORS対策の流れを確認してみましょう。
8.1. クライアント側(JavaScript)の例
以下は、fetchを用いて外部APIにアクセスする例です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>CORSエラーの例と対策</title>
<style>
body {
font-family: Arial, sans-serif;
line-height: 1.6;
margin: 20px;
background-color: #f4f4f4;
}
.container {
max-width: 800px;
margin: auto;
background: #fff;
padding: 20px;
border-radius: 5px;
box-shadow: 0 0 10px rgba(0,0,0,0.1);
}
pre {
background: #eee;
padding: 10px;
border-radius: 5px;
overflow-x: auto;
}
</style>
</head>
<body>
<div class="container">
<h1>CORSエラーのデモ</h1>
<p>以下のボタンをクリックすると、外部APIにアクセスし、結果を表示します。</p>
<button id="fetchButton">APIにアクセス</button>
<pre id="result"></pre>
</div>
<script>
document.getElementById('fetchButton').addEventListener('click', function() {
fetch('https://api.example.com/data')
.then(response => {
if (!response.ok) {
throw new Error('Network response was not ok');
}
return response.json();
})
.then(data => {
document.getElementById('result').textContent = JSON.stringify(data, null, 2);
})
.catch(error => {
document.getElementById('result').textContent = 'Error: ' + error.message;
});
});
</script>
</body>
</html>このHTMLファイルは、ボタンをクリックするとfetch APIを利用して外部APIへアクセスを試みます。サーバー側で適切なCORSヘッダーが設定されていない場合、ブラウザはエラーを返し、そのエラーメッセージが画面に表示されます。
8.2. サーバー側(Express)の例
先ほどのNode.js(Express)による設定例をもう一度確認しましょう。こちらのコードは、APIサーバー側でCORSを有効にする方法です。
const express = require('express');
const cors = require('cors');
const app = express();
app.use(cors({
origin: 'https://www.example.com', // 許可するオリジン
methods: ['GET', 'POST', 'PUT', 'DELETE', 'OPTIONS'],
allowedHeaders: ['Content-Type', 'Authorization'],
credentials: true
}));
app.get('/data', (req, res) => {
res.json({ message: 'CORS対策が有効です!' });
});
app.listen(3000, () => {
console.log('サーバーがポート3000で起動しました。');
});このように、サーバー側で正しいCORSヘッダーを返す設定を行うことで、クライアント側のリクエストが正常に処理されるようになります。
9. 開発時と本番環境での注意点
CORSエラーへの対策は、開発時と本番環境で異なるアプローチが必要となる場合があります。
9.1. 開発時の注意点
- ローカル環境でのテスト:
ローカルで開発を行う場合、CORSエラーが発生しやすいです。開発用にプロキシサーバやブラウザのCORS無効化オプションを活用するのは有効ですが、これらの手法は本番環境には適用できません。 - デバッグツールの活用:
ブラウザの開発者ツール(Chrome DevToolsやFirefox Developer Toolsなど)を利用して、ネットワークタブやコンソールでCORSエラーの詳細を確認することが大切です。
9.2. 本番環境での対策
- サーバー設定の徹底:
本番環境では、必ずサーバー側でCORSの設定を正しく行い、不要なオリジンからのアクセスを許可しないようにする必要があります。 - セキュリティポリシーの見直し:
クッキーや認証情報を含むリクエストの場合、特に「Access-Control-Allow-Credentials」の設定に注意し、ワイルドカード(*)を使わずに明示的なオリジン指定を行うようにしましょう。
10. CORSエラーに関するよくある質問(FAQ)
Q1. なぜ同一オリジンポリシーが必要なのか?
A1. 同一オリジンポリシーは、Web上のセキュリティを保護するための重要な仕組みです。例えば、悪意のあるWebサイトがユーザーの機密情報にアクセスするリスクを防ぐために、異なるオリジン間での直接的なデータの共有を制限しています。
Q2. ワイルドカード「*」はいつ使えるのか?
A2. 「Access-Control-Allow-Origin」にワイルドカード「*」を指定する場合、認証情報(クッキーやHTTP認証情報)の送受信はできません。認証情報を利用する場合は、必ず明示的なオリジンを指定する必要があります。
Q3. プリフライトリクエストとは何ですか?
A3. プリフライトリクエストは、複雑なリクエスト(PUT、DELETE、カスタムヘッダーを含むリクエストなど)を送信する前に、ブラウザがOPTIONSメソッドでサーバーに対して事前確認を行うプロセスです。これにより、サーバーがそのリクエストを許可するかどうかを判断します。
Q4. JSONPは現在も使われていますか?
A4. JSONPはかつてCORSが普及する前の手法として使われていましたが、現在ではCORS対応が主流となっています。なお、JSONPはGETリクエストのみ対応であり、セキュリティ面でも注意が必要です。
11. CORSエラーのトラブルシューティング
CORSエラーが発生した場合、以下の手順で原因を特定し、対策を検討してください。
11.1. エラーメッセージの確認
ブラウザのコンソールに表示されるエラーメッセージを確認します。エラーメッセージには、どのヘッダーが不足しているのか、どのオリジンからのアクセスが拒否されたのかが記載されているため、トラブルシューティングの手がかりとなります。
11.2. サーバーのレスポンスヘッダーを確認
ブラウザの「ネットワーク」タブを使って、サーバーからのレスポンスヘッダーを確認します。特に「Access-Control-Allow-Origin」や「Access-Control-Allow-Methods」、「Access-Control-Allow-Headers」の設定が正しく返されているかをチェックしましょう。
11.3. プリフライトリクエストの挙動を確認
複雑なリクエストの場合、OPTIONSメソッドで送信されるプリフライトリクエストが正しく処理されているかを確認します。サーバー側のログやネットワークトラフィックの解析ツールを利用することで、問題の箇所を特定しやすくなります。
11.4. サーバーとクライアントの設定の整合性を確認
サーバー側のCORS設定とクライアント側のリクエストが一致しているか、特に認証情報やカスタムヘッダーの取り扱いに問題がないかを確認してください。設定の不一致が原因でエラーが発生する場合があります。
12. セキュリティとCORS設定のベストプラクティス
CORS設定はセキュリティの根幹に関わるため、以下のベストプラクティスを意識して実装しましょう。
12.1. 必要最小限のオリジンのみを許可
信頼できるオリジンだけを許可することが、不要なセキュリティリスクを防ぐ上で重要です。開発時には広く許可することがあっても、本番環境では厳密に設定を行いましょう。
12.2. 認証情報の取り扱いに注意
クッキーやセッション情報などの認証情報を含む場合、CORSヘッダーに「Access-Control-Allow-Credentials: true」を設定する必要があります。また、ワイルドカード「*」は使用せず、明示的なオリジン指定を行うようにしてください。
12.3. 定期的なセキュリティレビュー
サーバー側のCORS設定は、セキュリティポリシーや利用状況の変化に応じて定期的に見直すことが重要です。脆弱性が発見された場合は、速やかに修正対応を行いましょう。
13. まとめ
この記事では、JavaScriptにおけるCORSエラーの原因と対策について、初心者でも理解しやすいように詳しく解説してきました。
- CORSの基本概念:
オリジン、同一オリジンポリシー、及びCORSの導入背景について学びました。 - CORSエラーの原因:
サーバー側の設定ミスやプリフライトリクエストの不備、認証情報の取り扱いなど、エラーが発生する原因を解説しました。 - 対策方法:
サーバー側の設定(Node.js、Apache、Nginxなど)や、開発時のプロキシサーバ利用、さらにはJSONPなど、複数の対策方法について紹介しました。 - トラブルシューティング:
エラーメッセージの確認やレスポンスヘッダーのチェック、プリフライトリクエストの解析といった具体的な対策手順を説明しました。
CORSエラーは、適切な設定を行うことでほぼ確実に解決できる問題です。特にセキュリティ上のリスクを十分に理解しながら実装することが大切です。開発者の皆さんには、この記事を通じてCORSの仕組みを深く理解し、安全かつ効率的なWeb開発を進めていただければと思います。
14. 参考情報と追加リソース
CORSについてさらに詳しく学びたい場合、以下のリソースがおすすめです。
- MDN Web Docs – HTTP access control (CORS)
MDNは、ブラウザの動作やHTTPヘッダーの仕様など、詳細な技術情報を提供しています。 - W3C Cross-Origin Resource Sharing
CORSの公式仕様書です。技術的な背景や詳細な仕様について学ぶことができます。 - 各種ブログ記事や技術サイト(Qiita、Zenn、Tech Blogなど)でも、実際の事例やコードサンプルが豊富に紹介されていますので、併せて参考にすると良いでしょう。
15. おわりに
Webアプリケーションの開発において、CORSエラーは初心者にとっては悩ましい問題のひとつですが、その仕組みや対策方法を理解することで、セキュリティ面だけでなく、アプリケーションの柔軟性を向上させることができます。
また、開発環境と本番環境での挙動の違いを意識し、必要に応じた設定変更やセキュリティレビューを行うことが、トラブルを未然に防ぐための最善策です。
この記事が、CORSに関する疑問解消や問題解決の一助となれば幸いです。今後も、最新のセキュリティ情報やベストプラクティスを追求しながら、安心して使えるWebアプリケーション開発に励んでいただければと思います。
PR広告
![]() | Cross-origin resource sharing Third Edition (English Edition) 新品価格 |


